iOSDC 2021で登壇してきました

こんにちは。あおいです。

今年もiOSDCに参加してきました。

去年のオンライン開催のときは受動的な関わり方しかできなくてブログすら書いていなかったのですが、今年は初めてスピーカーとして参加したので、#iwillblogさせていただきます。

レギュラートーク登壇

「機能ごとに動作するミニアプリでプレビューサイクルを爆速にした話」というタイトルで40分枠のレギュラートークで登壇してきました。

今年は@giginetさんの牽引により社内のiOSエンジニアみんなでCfPを出すぞ!といった動きがあり、それに乗っかって2つレギュラートークを応募してみたという次第だったのですが、正直出したときは採択されるとは努々思ってなかった…

speakerdeck.com

内容は、社内で基盤部署にいた時代に整備していた大規模アプリの動作確認用ミニアプリに関する話です。

過去にクックパッドの技術ブログでも紹介したことがあったのですが、その内容をより詳細に掘り下げたものになっています。

techlife.cookpad.com

以下のマルチモジュール化に関するセッションと併せてご覧いただけると、今回の発表で話した内容をより実践的に利用できるかと思います。

fortee.jp

だいぶ社内事例に寄った話だったのでどのくらいの人に刺さるかと不安だったのですが、思った以上にTwitterやDiscordで前向きな反響が見られてとても嬉しかったです。

今回の発表は、様々な所から得られた技術知見をもとに社内でいろんな人が実際に取り組んでいたことを代表してまとめて話した、という感じだったので、OSSや別の場での発表という形で知見を提供してくださっていた方々や、資料作成等でお世話になった同僚の皆さんには感謝してもしきれません…🙏

来年以降、もう少し汎用的でオリジナリティある技術知見の発信もやっていきたい。

印象に残ったセッション

みたかったセッションかぶりまくってたので未だ全然見れてないのですが、現段階で見たセッションの中で特に良かったものをいくつかピックアップして感想を書きます。

ランタイムデバッグのススメ

fortee.jp

ランタイムデバッグ=実機テストをどうやって運用・活用するかという話です。

Twitterでも言ってたんですが、事業にとって施策を回すのが最優先な中で、QA担当者からもらう定性的なフィードバックを活かしていくというのは非常に難しいことだと感じます。

とはいえ、ベータテストの作業自体には担当者がリリース毎にかなりの時間を割いてくれているので、そのへんのコストを少しでも無駄にしないようにQA全体を改善したいなーと考えてた自分に非常に刺さる内容でした。

自分が発表してたミニアプリはあくまで開発者の動作確認を目的としていましたが、応用の仕方次第で紹介頂いたDebugMenuのような活用方法もできそう、という気づきにもなりました。

元ゲーム開発者が贈る描画パフォーマンス改善

fortee.jp

これは先程のセッションの言葉を少し借りると、いわゆる「なんか重い」「なんかザラつく」を実際どうやって改善するかというお話です。

Viewのレンダリングに関する知識なんてたかが知れている私でも理解できるくらいにとにかくわかりやすかった!

私が平生開発してるアプリもよくスクロールがカクつくので、こちらを参考に是非改善したいと思いました。

トーク全体のオチも面白いです。

async/awaitやactorでiOSアプリ開発がどう変わるか Before&Afterの具体例で学ぶ

fortee.jp

Swift 5.5から導入されるasync/awaitやactorなどの並行処理関連の新機能について、具体例を題材に解説されているセッションです。

一つ一つの事例について、Swift 5.5以前のコードとその問題点・今後どう書けけるようになるかとそのメリットが対比されながら丁寧に解説されていて、まだSwift Concurrencyエアプな自分にとっては今後のキャッチアップの足がかりにしたい内容でした。

Ask the speakerで普段のわいわいswiftcみたいに色々コードを動かしながらわいわいしてたのも良かった。

おわりに

今まで参加者という形でしか関わってこなかったiOSDCでしたが、スピーカーとして参加できたことで例年よりもずっと楽しむことができたように思います。 来年も引き続き登壇できるように今後もいろいろな知見を溜めていきたい、というモチベーションにも繋がりました。

オンラインではありましたが、年に一度のお祭りの場iOS界隈の面々とコミュニケーションできたのもとてもよかったです。 交流してくださった皆さん、発表にコメント等くださった皆さんありがとうございました。

次回こそ、またオフラインでも開催できるような平和な世の中になっていますように。

また来年もよろしくお願いします👋